食物アレルギーについて

●検査が絶対ではありません
他のアレルギーにも言えることですが、血液検査でわかるのは一般的には抗体価(特異的IgE)です。
抗体が陽性でも症状が出ない場合はアレルギーとは言わず、感作といいます。
よって症状があるものに対して検査を行うのが一般的であり、抗体価はあくまで診断の補助的な役割にすぎません。
原因のわからないアレルギー症状があるときなどには網羅的なアレルギー検査を行うこともありますが、離乳食を食べる前の網羅的なアレルギー検査などは、逆に食べられる物を狭めてしまう原因になる可能性があります。
●食物アレルギーを疑ったら
食物アレルギーを疑う症状としては下記が代表的です。
①皮膚症状(81.2%):蕁麻疹など
②呼吸器症状(39.7%):軽い咳から長く続く咳、ゼイゼイ、呼吸困難など
③消化器症状(37.3%):嘔吐や腹痛など
④粘膜症状(32.5%):口腔内や眼のかゆみなど
⑤ショック症状(9.7%):意識障害など
皮膚症状のみである場合を除き、①~⑤の2個以上をみたすことをアナフィラキシー(ショック)といいます。
アナフィラキシーを疑った場合は原則病院を受診しましょう(重いと感じたら救急車を呼びましょう)。
何度かアナフィラキシーを経験している方で、エピペン(アドレナリン製剤)をお持ちの方は迷わず注射して救急要請しましょう。
蕁麻疹のみの場合も原則同日に受診していただき、診察後投薬を受けましょう。
●食物アレルギー負荷試験、自宅での耐性誘導治療
原因食材が判明した後の選択肢としては下記の2つです。
・食べられるように治療を進めていく
・完全除去を続ける
食材の種類や開始年齢によっては成績が異なりますが、治療によって小さいお子様であれば十分に食べられるようになる可能性があります。
治療を行うにあたって必要なことは、症状が出ない量を知ることです。そのために院内での食物負荷試験をおすすめすることがございます。
負荷試験で大丈夫であった量を自宅で繰り返し摂取していき、徐々に食べられる量が増えていくことで克服していけることも少なくありません。
まずは一度ご相談ください。